フィギュアスケートの世界選手権が終わって、散々泣いている。(笑)

私はすっかり、浅田真央にはまり熱がなかなか治まらなくなった。

中継はネットでフリーの演技は見ていたけれど、その時はどうしてもひとつひとつにミスがないか、無事に滑り終えるか、とか、トリノの観衆はどうだろう?ということを考えてしまっていたけれども。
録画したものを見て、何度も泣けてくる。

初めてこのフリーのプログラムを見た時は、なんと真央ちゃんには重過ぎる、小難しい感じなんだろう、と思ったものだし、どうにもまだ真央ちゃん自身のものになっていなかった。

それがどうだろう。
これまでの、諸々や今の情感そのものに、見る者を酸欠にしそうな集中力と緊迫感でもって、それでいて「これが浅田真央」そのもののプログラムになったじゃないか、と。
そして、何度も見ていくと、それ以上の次元でもあるのかな、とも思うようになった。
これは、もはや男子でもなく女子でもない、プログラムだ。
今までの彼女のフリー演技でもなく。
タラソワコーチが、言っていた「真央は誰よりも強い」とは、このことか、と。

ジャンプ云々はともかくとして、このスタイルというか次元を評価する術がもはや、今の採点方法にはない。
それもどうか、と思うけど。

そもそもが、ヨーロッパの「氷上のダンス」であり、滑らかなスケーティング、美しいステップ、「男性らしい」「女性らしい」身体表現、を追求するフィギュアスケート。

真央ちゃんだとて、それらはとてもレベルの高い域に達しているけれど、よりモダンで芸術的だ。
表現力がない、芸術性がない、・・・とんでもない。んなわけあるか。

「わかりやすい」表現力、芸術性、でなかったかもしれない。
女性選手としては重すぎたかもしれない。
彼女の美しさを引き出す衣裳や飾りは、もっと相応しいものはあるかもしれない。

だけど、それはこれからの課題ではあっても、今回達した次元の高さを讃え賞賛した後であっても、まったく遅くない。
オリンピックの後の、彼女の悔し涙の後の、この演技を評価できないで、なんなのだ。

この間、高橋選手の今回の快挙は「ピンチはチャンス」だった、と書いたけれど、真央ちゃんの場合は「成功は約束されないけれど、成長は約束される」、かな。
中居さん名言録がまた、はまった。(笑)

それにしても、フジテレビで録画したものを見ていて・・・・。
アナウンサーや解説者ふたりの苦心ぶりが伝わってきた。
真央ちゃんの演技の後の、八木沼さんと荒川さんの、感嘆は伝わってきたけれども、どうもなんというか。
なんで、こんなに皆がなんとも言葉を選び、解説に苦労しなければいけないのか。
これこそが、今の採点方法の複雑さ歪さが出ているのだろう、と思ってしまうところ。
しかも、その採点方法のジャッジ評価にたびたび不可解な点があるのだろう、こと。
誰もが、自信をもって評価して解説できない。
気の毒だ。
以前から、必ずではないにしても時々は見ていた解説と比べて、のこと。
(そして、会場の音を操作しているのも本当です・・・。中継とまったく印象がちがう。)


ところで、鈴木明子さんの演技を見れた。

オリンピックほどの爆発力はなかったかもしれないが・・・・
素晴らしい出来だった。
本当に本当に、よかった。

安藤美姫選手。
本人も話していたけれど、自分をコントロールして確かな、丁寧な演技。
着実に何年もかけて、成長した結果だと思う。
安定性も大切だけど、さらにその上、ジャンプもまた飛べるように、というのが目標なのかな。
今度はロシアに行くとか。
モロゾフコーチとのパートナー関係(本当に対等に見えた)は、彼女にとって成長とプラスに働いているんだな、と思えるし。
安藤選手の雰囲気を見て、むしろ(彼女自身に限るけど 苦笑)好感は持つようになった。

真央ちゃんはバレエを習うことと、ジャンプの強化コーチを探している、とのこと。
真央ちゃんは「安定性」も目標にしていたけれど、過程で少し滞る時期があってもいい、「成長」できる時間を持てるといいな、と願う。

その前に、海外旅行に出かけるとか。

楽しんできてください。

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