NHK大河ドラマ特別展「八重の桜」
今日、京都文化博物館のNHK大河ドラマ特別展「八重の桜」に行ってきました。
画像は、その帰りに寄ったイノダコーヒー本店で。
テーブルの上のケーキセットともに、この展示の図録を写してます。
装丁がとても綺麗でした。

さて、この展示なんですけども、7月13日~9月1日の会期のうち、8月4日で展示内容が一部変わる、とのことで、容保公が題字、山川浩(明治時代に書かれたものなので、大蔵改め)本文書の家訓を見られるのが8月4日までなので、いそいそ行ってきました。

「八重の桜」を今まで集中して見て来たため、展示物ひとつひとつに思い入れがあって、とても充実した内容に感じました。
まず、開城直後の大きな写真に溜息をつき(苦笑)、上記の家訓には息を詰め、幕末の会津藩を物語る生き生きした史料や絵、日新館と追鳥狩図屏風に涙が出そうになりました。
会津にはなんの関わりもないし、あの時代に生きたわけでもないのに、なんでしょうか。
「八重の桜」の初回で若殿だった容保のお国入りとともに体験したような会津の国の美しさ、会津藩のひとびとの生活風景。ほんと、ドラマのまんま、なんですよ!
というより、脚本をはじめとして大河ドラマ制作のみなさんが、史料から映像を作られたわけなんですよね。すばらしいです。

また、今回、孝明天皇の御辰翰と御製の書状と、容保公の御辰翰添書と錦袋もあったのですが、この前では泣いてしまいました。
ちょっと密かに、恥ずかしいですが。
私は二十代前半の頃、司馬遼太郎著「王城の護衛者」を読んで容保公という方をとても好きになったのですが、この御辰翰については「東京銀行の金庫にねむっている」と余韻深く書いてありました。
世に出せないんだ!表に出る事はきっとないんだ!などと心震わせていたものでした。
この小説が書かれたのは1965年。それからも約半世紀経とうとした現代であって、こうして世に出ているのだなあ、と感慨深く、そして錦袋が本当に身につけられていたような感じ、そして書状の細かい折り目を見るにつけ感慨深かったのでした。
また、容保公が降伏の申し出の写も展示されていたのですが、『すべて自分の罪であり「人民に塗炭の苦しみ」を味合わせてしまった』、という内容がありました。
前回のあの、軍議の台詞はこれに拠ったのだな、と思いました。
そうそう、展示の説明に「途端」と書いてあったのですが図録で見ると明らかに「塗炭」。これは意味もかなり変わってくるし、ちょっと直して欲しいな~、と思っていたら、たぶんそのことについて係員に指摘しているらしき来館者がいました。(笑)
展示で見られる史料の部分には、この「塗炭」の箇所はなかった(説明は全文でしたが)ので、図録を見て言われていたのかドラマを見て言われていたのか。
ちょっと興味深かったです。

京都文化博物館での展示、とのことなのでもっと「新島襄さん、新島八重さん」が中心、な内容かと思っていましたが、会津の史料が多かったのが、とてもよかったです。
八重さんが生涯、故郷会津をとても大切に思われていたことも感じられました。
また、大河ドラマが企画されてから発見された、八重の旦那様川崎尚之助の史料も展示されていました。
尚之助さん関連本も博物館で販売されていたので、購入。
ますます、この方に思い入れができ、大好きになりました。
ドラマの次回内容は、まさにこの内容になるのではないか、と思います。
うー、切ない。

今回内容の感想も書きたかったのですが・・・。
それにしても八重さん、私が胸きゅんきゅんした尚之助さんの愛というか男の感傷というか、全然わかってない。(泣)いや、それよりやっぱり、「裏切られた」感が強かったんですねえ・・・。
どんだけ、スナイパーだったんでしょう。
男心がわかってない、といえば、大蔵さん。
大蔵さんの男心は、、ちょっと濃厚すぎる気がしました。
「女だ!」となって官軍に掴まれた時に後ろで八重さんを助けようとする大蔵さんも少し映ってましたけど、初恋のひとには傍にいてほしいんですね・・・。
いてどうする、ということもあるんですけどね・・・。
私、尚之助さんはお母さまや義姉さま、姪っ子、そして奥さんには苦労を掛けたくなくて「来なくていいです」「離縁しましょう」なんぞと言ったのかと思いましたが、八重さんが決めて行かないのですものねえ・・・。
この時点では一家挙げて移住された方もいれば、そうでもない方もいるのでなんともいえないのですけども。
ちなみに、本日の展示での史料の内容では、本当はあの時点ではまだ、山本家の女性たちは会津にいて、戦後2年目に斗南藩から旅費を支給されて川崎尚之助の奥さんとして尚之助さんの教え子であり以前に山本家居候もしていたのかな、という米沢藩の藩士内藤さん家に身を寄せた、ということらしい。
この戦後からの数年は、変転があったのでしょうね。

これから、ドラマでの容保が、もうずっと後まで出られないのでは、なんて思うと寂しい。
少しは出てくれることを望みます。

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