井上ひさしと141人の仲間たちの作文教室 (新潮文庫)
2010年4月11日 読書
井上ひさしさんが亡くなられた。
かのひとの文章や戯曲は理解しやすく、でも中身がとてつもなく濃い。
http://sarasa0818.diarynote.jp/200606252104530000/
すごいひとなんだな〜、と思っていると、来歴や周囲のひとたちの言葉を聞くと、とんでもないところもある。
怖いひとだな、とも思うのだけど、この本を読んでいると、ただただやさしみを感じる。
光と影
表と裏
人間、そんなものなのかもしれない。
だからおもしろい。
この本を買ったのは、このブログを書いたりおはなし(ドラマの二次創作)を書き始めた時に、どうにも自分の文章がヘンだったから、なんですけども。(笑)
ひとつの指針になれば、と思って読んだものです。
でも、あえてヘンさは直してないところもありますが。(おいおい)
このごろ、ネットのことばたちは怖いな、と思います。
手で書いていると、「間違いはないかな」「ヘンかな」と考えられるのですが、こうしてキーを押して文を作っていくと、その感覚が麻痺するのです。
また、携帯電話からインターネットに書き込めたり書いてあるものをを見るのが習慣づいてきている今日このごろ。
上記の麻痺、それがまた、さらに進んでいるのがよくわかります。
このことばへの感度の麻痺、というのは、これからの私たちを豊かにするどころか不毛な地平へ追い立てそうな気がしています。
原稿用紙に文を書くことが基本、とはいいませんが。
自分なりの目ででも、校正を立てて自分の文章を振り返らなければいけないな、と思います。
こんな時代だからこそ。
ところで。
井上ひさしさん、この本で、こんなこともおっしゃっています。
「わたしも書く時間が残り少なくなってきました。(中略)十五年は持たないと思っています。
頭のなかには書きたいものがいっぱいあります。それをし終えて、頭のなかをからっぽにして死んでいきたい。そのためには、一分、一秒、寸暇を惜しんで書いていかなければならない。
しかし、わたしがお世話になった町のみなさまにお役に立つことであれば、わたしはなんでもやります。それで短編小説の一遍分、芝居の一場分の時間はなくなっても、お礼をして回りたいと思っています。」
(1996年11月15〜17日にかけて岩手県一関市で開かれた「作文教室」の「卒業式」のあとの言葉らしいです。
引用【井上ひさしと141人の仲間たちの作文教室 (新潮文庫) 270ページ 11行目〜271ページ 1行目】)
今読むと、鳥肌がたちます。
ご冥福をお祈りします。
この本の、「最後の一言」に書いてある「恩送り」。
この一節だけでも、お時間があれば本屋さんで立ち読みしてみてください。
かのひとの文章や戯曲は理解しやすく、でも中身がとてつもなく濃い。
http://sarasa0818.diarynote.jp/200606252104530000/
すごいひとなんだな〜、と思っていると、来歴や周囲のひとたちの言葉を聞くと、とんでもないところもある。
怖いひとだな、とも思うのだけど、この本を読んでいると、ただただやさしみを感じる。
光と影
表と裏
人間、そんなものなのかもしれない。
だからおもしろい。
この本を買ったのは、このブログを書いたりおはなし(ドラマの二次創作)を書き始めた時に、どうにも自分の文章がヘンだったから、なんですけども。(笑)
ひとつの指針になれば、と思って読んだものです。
でも、あえてヘンさは直してないところもありますが。(おいおい)
このごろ、ネットのことばたちは怖いな、と思います。
手で書いていると、「間違いはないかな」「ヘンかな」と考えられるのですが、こうしてキーを押して文を作っていくと、その感覚が麻痺するのです。
また、携帯電話からインターネットに書き込めたり書いてあるものをを見るのが習慣づいてきている今日このごろ。
上記の麻痺、それがまた、さらに進んでいるのがよくわかります。
このことばへの感度の麻痺、というのは、これからの私たちを豊かにするどころか不毛な地平へ追い立てそうな気がしています。
原稿用紙に文を書くことが基本、とはいいませんが。
自分なりの目ででも、校正を立てて自分の文章を振り返らなければいけないな、と思います。
こんな時代だからこそ。
ところで。
井上ひさしさん、この本で、こんなこともおっしゃっています。
「わたしも書く時間が残り少なくなってきました。(中略)十五年は持たないと思っています。
頭のなかには書きたいものがいっぱいあります。それをし終えて、頭のなかをからっぽにして死んでいきたい。そのためには、一分、一秒、寸暇を惜しんで書いていかなければならない。
しかし、わたしがお世話になった町のみなさまにお役に立つことであれば、わたしはなんでもやります。それで短編小説の一遍分、芝居の一場分の時間はなくなっても、お礼をして回りたいと思っています。」
(1996年11月15〜17日にかけて岩手県一関市で開かれた「作文教室」の「卒業式」のあとの言葉らしいです。
引用【井上ひさしと141人の仲間たちの作文教室 (新潮文庫) 270ページ 11行目〜271ページ 1行目】)
今読むと、鳥肌がたちます。
ご冥福をお祈りします。
この本の、「最後の一言」に書いてある「恩送り」。
この一節だけでも、お時間があれば本屋さんで立ち読みしてみてください。
コメント