京都は祇園会館で、見てまいりました。

この映画はこうした、映画館の方が似合う。
シネコンではなく、こんな感じの映画館。

満員御礼、勝手に席じゃないところに座り込むひと、お弁当たべてるひと。(笑)
どかんどかん、笑いが渦巻き、その笑いが、フライング(自分で展開を先に予想してひとりで笑う)笑い、後引くひとり笑い(いつまで笑ってんだ!)おおきなひとりごとだらけ、まったく、計算されていない統率されていない笑い。
トランポリンのくだりなんて、やんややんやの喝采なみの爆笑でしたよ。
そんななかだからこそ、楽しめる感じ、かな。

三谷さんはやっぱり、ストーリー展開でうまくひとを引き込むが、映画の画面は活かしきれていない。
わざとなのかもしれないけど。
憧れ、大好き、すげー楽しい、感は伝わってまいりますが。

そこのあたり、佐藤浩市さんはとてもうまいし、ぴったりだけども、もう少しなんとか、できそうで。

でも、この、いきわたっていない感のところが、また、今回の題材ではまあ、よかったのではないかと。


ふかっちゃんと、妻夫木くんと、西田さんが、うまい。
失礼ながら、妻夫木くんは初めて「うまい」と思った。(笑)
やはり、映画によく起用される若手でトップなだけはある。

西田さんは、出てくるだけで、もう、観客一同、大喜び。(大笑)

甘酸っぱい、こそばゆい気持ちのする、「ザ・マジックアワー」。
そして、ニュー・シネマ・パラダイスのオマージュの、ラッシュを眺める主人公。
三谷さんは、映画にも憧れと熱い気持ちがいっぱい、あるひとなんですな。
マニアックさはイマイチ、感じなかったけど。
日本アカデミー賞での、いたたまれなさそうな、優秀監督賞でのスピーチと立ってる姿。
シャイな性格だけでは、なく、映画好きにはもう、なんともくすぐったい心地だったのだろうなあ。

深読みしなくてもいい、わっかりやすいコメディ、そしてハートフル。
鬱憤が多い時は、心地いい。

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