「私は貝になりたい」を見に行きました。
上映はもういちにちに1回きりになっていたので、前回と同じところに見に行ったら、部屋が変わってた。
まるで、プライベートな空間、映写室のような大きさの部屋でした。
でも、なんともその大きさがよくて、とても自分だけの世界に入り込めた。

そこに、ほぼ満席に近いくらいひとがいました。

とても、よかった。
今までで、一番素直に見れたかなあ。

3回目に見ると、先がわかるので・・・
チェンジブロックのシーンが胸が痛くて痛くて・・・・

そして、今回とても気になった。

刑場にむかう豊松の服が破れ、湿って、汚れていること。
豊松の顔と手の汚れ。

遺書を書いてから、なにが。
いったいなにがあったんだろう。


豊松は最後まで諦めなかったんだろうか。
生きることを、帰ることを。

かつての日本人の潔さだとか、美学に反するのかもしれないけど、そんななにかがあったんだろうか。

でも、あれほどに善良で素直で魅力的な、この世でただひとりのひとが、あれだけの不条理に抗うのは、それは人間として当たり前のことだと思う。

遺書を書いていたあの目。
人間の目じゃない、と思ったけれど、数回まばたきもし、ゆがみもしている。
人間の、目だ。

あの目はこの世の悪を、不条理を憎む仏の目だとも思った。
澄んだ青く光るあの目。
イエス・キリストの目とはちがうなあ・・・・。


そして、あの最後の、首に紐がかけられながらも、愛する者を見つめる目。

あれもまた、仏の目だ。

仏は、ひとのうちにある。



Mr.Childrenの主題歌。


『別の姿で 同じ眼差しで
あなたはきっとまた会いに来てくれる』

花の匂い Mr.Children 歌詞情報 - goo 音楽
http://music.goo.ne.jp/lyric/LYRUTND71290/index.html




という歌詞が、とても心に沁みた。



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