大好きなラストシーン
2008年3月29日 映画 コメント (2)前にも書いたことがあるかもしれないんだけど、「タイタニック」のラストシーンが大好きだ。
老いたローズがふたたび、タイタニックに帰る。
もう、そこには苦しみも悲しみもない。
優雅な給仕が、ドアを開けると食堂に、乗客も船員たちもみな居る。
もう、そこには何等客だとか、男女だとか、貧富も人種の区別もない。
罪があるひとも、無垢だったひとも、過ちを犯した人も、高潔な魂のひとも。
みな、彼らはローズを笑顔と拍手で迎える。
きっと、罪悪感とトラウマを抱えて生きた、数多くの生存者もまた、同じように迎え入れられたんじゃないか、っていう想像とともに、何度見ても泣いてしまう。
この映画が公開された後に、タイタニックの遺品展を見に行ったことがある。
見に行くと、それは、見ていて見るのが申し訳ない気持ちになったくらい、日常的な品々と記録だった。
ただひとり日本人乗客として生存した細野正文氏の手記もあった。
細野氏は、当時の差別的視点で誤ってある乗客に記憶され、喧伝され、その行いを非難されてきたという。
記憶されたその行い自体が誤りであることが証明され、彼の名誉回復が成ったのは、この映画の公開年だった。1997年。
彼は積極的な弁明も行わずに、過ごされたという。
詳細は知らないけれど、あの体験のなか生き残ったことに対して、ある種の責任感を持たれていたのかもしれない。
タイタニック号事件は、昔、中学生の時に英語の教科書にテキストが載っていた。
あの頃もまだ、彼は誤解を受けたままだったのだ。
この映画の監督作品は、本当にヒロインが強くてポジティブだ。
(ローズの場合は小憎たらしいおばあちゃんになるくらいにね 爆)
昨夜、今夜と続けてみたわけじゃないけど、そんなことを思っていたり。
父と見た最後の映画でもある。
「刑事の現場」を見た。
寺尾さん、素敵だ。
渋くて、かっこいい。
あんな顔できたらいいよなあ、あの年齢になったら。
あと、真野響子さん。
大河ドラマの大久保利通の母役とともに、やっぱり素敵。
きりりとして、素敵。
そして、願う。
「親の因果を子が報い」というネガティブなことばかりじゃ、ありませんように。
でも、人を判断する時に、いかに親のことを考えてしまうことか。
よくもわるくも、ね。
ドキュメンタリー報道番組からの着想から、ドラマを簡潔に作り上げる力は侮りがたし。
キャスティングの妙も、また。
さすがNHK。
老いたローズがふたたび、タイタニックに帰る。
もう、そこには苦しみも悲しみもない。
優雅な給仕が、ドアを開けると食堂に、乗客も船員たちもみな居る。
もう、そこには何等客だとか、男女だとか、貧富も人種の区別もない。
罪があるひとも、無垢だったひとも、過ちを犯した人も、高潔な魂のひとも。
みな、彼らはローズを笑顔と拍手で迎える。
きっと、罪悪感とトラウマを抱えて生きた、数多くの生存者もまた、同じように迎え入れられたんじゃないか、っていう想像とともに、何度見ても泣いてしまう。
この映画が公開された後に、タイタニックの遺品展を見に行ったことがある。
見に行くと、それは、見ていて見るのが申し訳ない気持ちになったくらい、日常的な品々と記録だった。
ただひとり日本人乗客として生存した細野正文氏の手記もあった。
細野氏は、当時の差別的視点で誤ってある乗客に記憶され、喧伝され、その行いを非難されてきたという。
記憶されたその行い自体が誤りであることが証明され、彼の名誉回復が成ったのは、この映画の公開年だった。1997年。
彼は積極的な弁明も行わずに、過ごされたという。
詳細は知らないけれど、あの体験のなか生き残ったことに対して、ある種の責任感を持たれていたのかもしれない。
タイタニック号事件は、昔、中学生の時に英語の教科書にテキストが載っていた。
あの頃もまだ、彼は誤解を受けたままだったのだ。
この映画の監督作品は、本当にヒロインが強くてポジティブだ。
(ローズの場合は小憎たらしいおばあちゃんになるくらいにね 爆)
昨夜、今夜と続けてみたわけじゃないけど、そんなことを思っていたり。
父と見た最後の映画でもある。
「刑事の現場」を見た。
寺尾さん、素敵だ。
渋くて、かっこいい。
あんな顔できたらいいよなあ、あの年齢になったら。
あと、真野響子さん。
大河ドラマの大久保利通の母役とともに、やっぱり素敵。
きりりとして、素敵。
そして、願う。
「親の因果を子が報い」というネガティブなことばかりじゃ、ありませんように。
でも、人を判断する時に、いかに親のことを考えてしまうことか。
よくもわるくも、ね。
ドキュメンタリー報道番組からの着想から、ドラマを簡潔に作り上げる力は侮りがたし。
キャスティングの妙も、また。
さすがNHK。
コメント
私引き揚げ展と書いてしまったけど同じものです、日本全国まわってたので。
深い海の底のようなブルーの照明の中に展示されていて幻想的でした。
1つ1つその人の人生がつまってるようでどなたかの化粧品1つとってもどんなに無念だったろうなぁと思ってその場からなかなか立ち去り難かったです。
あのラストシーン私も好きですよ。
こんにちは、書き込みありがとうございます。
かなり以前のことなので、資料を探しましたけどすぐに見つからなかったですが・・・、遺品展、ということではなかったかもしれません。引き揚げられたものの展示、ということでまちがいなかったと思いますよ。
私が行った時、深い海の底のようなブルーの照明の中に、あの「主よ、御許にいざゆかん」をバイオリンで演奏されていました。
とても日常的なものが多かっただけに、本当に突然の災難に見舞われた方たちのことが胸に迫りました。
ラストシーンは、パンフレットかなにかにも書いてあった解釈のしかた、なんですけれども。
あの映画は、群像劇や船の様子を詳細に描いたことで、よく出来ていたと思います。
冒頭とラストが好きなんですけど、それも中盤のドラマがあったればこそ。
そして主人公ふたりが活きたのは冒頭とラストとバイプレイヤーたちのおかげ、だったと思います。
なにがなんでも興行をあげなければならなかった宿命の映画でもあったわけですよね。