法律家の視点、といいましょうか。
法廷といった場への熱い視線といいましょうか。
「マチベン」、実にいい視点に立った、ドラマだと思いました。
この間、「京都地検の女」でも、同様に感じましたけど、こうした視点のドラマが好きです。

そして、なにより。
法廷を「ひとを裁く場所でもあるけれど、許す場所である」といった台詞は、とても胸に響きました。

嘘を重ねて生きていく辛さ。
これは、本当にもっとも辛いことのひとつなのでしょう。

けれど、誰も救いの手を差し伸べてくれない、そうしなければ生きていけない。
そうやって、歯を食いしばって嘘を重ねて生きているひとも、多いのではないか、そんなことも考えてしまいました。
たとえ罪になることでなくても、誰もがなにかを抱えて生きている。

えびす堂の面々に、また会いたいな、と思う終わり方でした。

「幸せにならなければいけない」と固い表情で言っていた彼女の顔に、「白夜行」の雪穂やあの和賀やあさみを重ねてしまいました。
彼らは、どうしてあんなに一生懸命だったんだろう。
いいかげんに生きているひとは、いくらでもいるのに。
なんて、変な事も考えてしまった。
「幸せになりたい」
そんなことさえも、なんにも考えずに育ってきたいいかげんな、私。

現実の事件ではどうだろう?
いろんな事件にはその分だけ、多くのひとの本当と嘘が隠れている。

コメント

はす
はす
2006年5月14日0:51

こんばんは。
「幸せにならなければ」。この言葉は、彼女の悲鳴に聞こえました。祖父と母の嘘に、彼女は押しつぶされそうでした。
たとえ愛情からだとしても、彼女から真実を奪ってはいけない。それは一生、偽りの人生を歩ませることになります。
嘘で大切な人を守ることはできない。それに気付き、深川から真実が語られなければ、誰も許されない。そう思ったから、天地は法廷で黙秘し、友香の証言も断ったのではないでしょうか。
続編が見たいです。

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