ブラウン管の向こう側 カッコつけた騎兵隊が
インディアンを打ち倒した

ピカピカに光った銃で できれば僕の憂鬱を
打ち倒してくれれば良かったのに

神様にワイロを送り 天国へのパスポートを
ねだるなんて本気なのか

隠している その手を見せてみろよ

生まれたところや皮膚や目の色で 
一体この僕の何が分かるというのだろう

運転手さんそのバスに僕も乗っけてくれないか

行き先ならどこでもいい

こんなはずじゃなかっただろ

歴史が僕を問い詰める

まぶしいほど

青い空の真下で

青い空の真下で


昨日、私がホレ込んでいる俳優のひとり、今井雅之さん主演・脚本の映画を観た。
新聞記事や、NHKの「英語しゃべらナイト」などを見て、舞台を見てみたかった「THE WINDS OF GOD」の映画版だ。

売れない新人漫才師(クラブかストリップの前座だったかな)のふたりが、バイク事故のはずみで、戦時中にタイムスリップ。
あるいは、輪廻転生の前世の人間と入れ替わる。
そこは、特攻出撃を待つ零戦乗りの練習場だった。

1993年から、やって来たふたりは、周囲の同じ年頃の男たちが言っていることが、はじめ理解できない。反発もする。
けれど、次第に彼らの心情を理解していく。
ヤツとオレは、一緒じゃないか。

1993年にいた彼らは、ネタで時事ネタをやっている。
PKO法案だ。
「俺たち若いもんが、政治とか社会をもっと考えなあかんねん」
ネタでふっていたその言葉が、はねかえる。

題材がどう、とか思想がどうとか、ストーリー展開がどうとか、そういうことじゃなくて、心が熱くなる話だった。

あれから、12年経つというのに、今も、世界はこうだ。
今井さんは、今もこの芝居を続けている。

9.11があっても、今井さんはこの芝居をアメリカで演じた。
「カミカゼ」とサブタイトルのついたこの芝居を観に来た老婦人の話を、今井さんがテレビでしていた。
あの戦争を経験していて、日本のアメリカ攻撃に怒り続けていたその人が、芝居を観た後に、握手を求めてきたそうだ。
確か「グッジョブ!」とかなんとか、言われたそうな。(イイカゲン記憶です)
今井さんも、その人も、すごい、と思う。

私は、これを観ていて木村さんが出ていた「君を忘れない」を思い出していた。
実は、とても似ている。
普通の青年が、愛する人のために、彼らを守るために、と思って行動する。
それは、とても尊いものなのだ。
だけど、それはどうして、人を傷つけることになるのだろう?
答えは風の中にあるのかな。
吾郎ちゃんの芝居「広島に原爆を落とす日」も、見てみたかった。

中居さんの素敵な役者の先輩でもあり、友だちである今井さん。
この芝居についても、何か話したことはありますか?
なーんて、空想する中居バカでした。

大阪は、7月26、27日に舞台上演予定だそうです。

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「青空」
歌 ブルーハーツ
作詞作曲 真島昌利
より引用

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