「THE WINDS OF GOD」を観ました(みっつめ)
2005年7月9日 映画ブラウン管の向こう側 カッコつけた騎兵隊が
インディアンを打ち倒した
ピカピカに光った銃で できれば僕の憂鬱を
打ち倒してくれれば良かったのに
神様にワイロを送り 天国へのパスポートを
ねだるなんて本気なのか
隠している その手を見せてみろよ
生まれたところや皮膚や目の色で
一体この僕の何が分かるというのだろう
運転手さんそのバスに僕も乗っけてくれないか
行き先ならどこでもいい
こんなはずじゃなかっただろ
歴史が僕を問い詰める
まぶしいほど
青い空の真下で
青い空の真下で
昨日、私がホレ込んでいる俳優のひとり、今井雅之さん主演・脚本の映画を観た。
新聞記事や、NHKの「英語しゃべらナイト」などを見て、舞台を見てみたかった「THE WINDS OF GOD」の映画版だ。
売れない新人漫才師(クラブかストリップの前座だったかな)のふたりが、バイク事故のはずみで、戦時中にタイムスリップ。
あるいは、輪廻転生の前世の人間と入れ替わる。
そこは、特攻出撃を待つ零戦乗りの練習場だった。
1993年から、やって来たふたりは、周囲の同じ年頃の男たちが言っていることが、はじめ理解できない。反発もする。
けれど、次第に彼らの心情を理解していく。
ヤツとオレは、一緒じゃないか。
1993年にいた彼らは、ネタで時事ネタをやっている。
PKO法案だ。
「俺たち若いもんが、政治とか社会をもっと考えなあかんねん」
ネタでふっていたその言葉が、はねかえる。
題材がどう、とか思想がどうとか、ストーリー展開がどうとか、そういうことじゃなくて、心が熱くなる話だった。
あれから、12年経つというのに、今も、世界はこうだ。
今井さんは、今もこの芝居を続けている。
9.11があっても、今井さんはこの芝居をアメリカで演じた。
「カミカゼ」とサブタイトルのついたこの芝居を観に来た老婦人の話を、今井さんがテレビでしていた。
あの戦争を経験していて、日本のアメリカ攻撃に怒り続けていたその人が、芝居を観た後に、握手を求めてきたそうだ。
確か「グッジョブ!」とかなんとか、言われたそうな。(イイカゲン記憶です)
今井さんも、その人も、すごい、と思う。
私は、これを観ていて木村さんが出ていた「君を忘れない」を思い出していた。
実は、とても似ている。
普通の青年が、愛する人のために、彼らを守るために、と思って行動する。
それは、とても尊いものなのだ。
だけど、それはどうして、人を傷つけることになるのだろう?
答えは風の中にあるのかな。
吾郎ちゃんの芝居「広島に原爆を落とす日」も、見てみたかった。
中居さんの素敵な役者の先輩でもあり、友だちである今井さん。
この芝居についても、何か話したことはありますか?
なーんて、空想する中居バカでした。
大阪は、7月26、27日に舞台上演予定だそうです。
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「青空」
歌 ブルーハーツ
作詞作曲 真島昌利
より引用
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