ISBN:4101113092 文庫 倉橋 由美子 新潮社 1981/09 ¥336
作家の倉橋由美子さんが亡くなったという。
ずっと、気になってきた作家さんだったが、イイカゲンな私のこと、著書は、少し読み齧っただけ。
短編集を読んだことがあったのかな、というのと、この「聖少女」を読んだことがあった。
昔、本をなかなか、買わなかったのも、なんだか後悔しますねえ。
とか言って、これからの暇にあかせて、本を買い漁るとどうなるか怖いので、図書館通いを復活させようか。(笑)
この本を読んだのは、高校1年生の夏のころで、図書館で借りた。
別に潔癖症でもなんでもなかった(それどころか、読書の上では結構な耳年増だった・大笑)私なんだけど、それでも、読んだ時の印象が鮮烈だった。
それで、この本はすごく「小説的」だー、と憧れた。
家に持ち帰った時は、なぜかベッドの下とか、枕の下に隠して読んだものだけど。
今でも、なかなか、あの読後感を超える本には、たくさん出会えていない。
本と出会うタイミング、というものがあるとすれば、私にとってあの本と出会うタイミングは、ピッタリだったな、と思う。
少女、というものの、独特な香り、というものがこの小説にあって、よく指摘されているように、それは少女マンガより、10年進んでいた。
確かに、私が読んだ、少女マンガと通じる少女観がそこにあったのかな、と思う。
それが、少女の一人称でなく、ノートに書かれていたり、若い異性の知り合いから書いてあることで、想像なのか小説内真実なのかがわからない感じがあって、それがミステリアスだった記憶がある。
主人公の未記という子が、記憶喪失になって、しかも、意味ありげに、過去のことを書いているノートがあるなんて、いかにも、でしょ?
ふふふ。
ここまで書いてなんだけど、これも全部十数年前の記憶を頼りに書いているので、どこまで合っているんだか。(笑)
調べてみると、絶版になっているのかな。
うわー、私も歳をとるはずだわー、って。
この小説って、私が生まれる前に書かれていたのだったかな。
後年の「大人のための残酷童話」(そういや、この後同じような本が増えたよなー・苦笑)も、そうだけど、こうした本が好き、っていうのは、人にはなかなか言えるような言えないような、って感じだったなあ。
それでも、「大人のための残酷童話」より、「聖少女」の方が好きだった。
あの夏に出会った本を生み出してくれた、倉橋由美子さんに感謝。
作家の倉橋由美子さんが亡くなったという。
ずっと、気になってきた作家さんだったが、イイカゲンな私のこと、著書は、少し読み齧っただけ。
短編集を読んだことがあったのかな、というのと、この「聖少女」を読んだことがあった。
昔、本をなかなか、買わなかったのも、なんだか後悔しますねえ。
とか言って、これからの暇にあかせて、本を買い漁るとどうなるか怖いので、図書館通いを復活させようか。(笑)
この本を読んだのは、高校1年生の夏のころで、図書館で借りた。
別に潔癖症でもなんでもなかった(それどころか、読書の上では結構な耳年増だった・大笑)私なんだけど、それでも、読んだ時の印象が鮮烈だった。
それで、この本はすごく「小説的」だー、と憧れた。
家に持ち帰った時は、なぜかベッドの下とか、枕の下に隠して読んだものだけど。
今でも、なかなか、あの読後感を超える本には、たくさん出会えていない。
本と出会うタイミング、というものがあるとすれば、私にとってあの本と出会うタイミングは、ピッタリだったな、と思う。
少女、というものの、独特な香り、というものがこの小説にあって、よく指摘されているように、それは少女マンガより、10年進んでいた。
確かに、私が読んだ、少女マンガと通じる少女観がそこにあったのかな、と思う。
それが、少女の一人称でなく、ノートに書かれていたり、若い異性の知り合いから書いてあることで、想像なのか小説内真実なのかがわからない感じがあって、それがミステリアスだった記憶がある。
主人公の未記という子が、記憶喪失になって、しかも、意味ありげに、過去のことを書いているノートがあるなんて、いかにも、でしょ?
ふふふ。
ここまで書いてなんだけど、これも全部十数年前の記憶を頼りに書いているので、どこまで合っているんだか。(笑)
調べてみると、絶版になっているのかな。
うわー、私も歳をとるはずだわー、って。
この小説って、私が生まれる前に書かれていたのだったかな。
後年の「大人のための残酷童話」(そういや、この後同じような本が増えたよなー・苦笑)も、そうだけど、こうした本が好き、っていうのは、人にはなかなか言えるような言えないような、って感じだったなあ。
それでも、「大人のための残酷童話」より、「聖少女」の方が好きだった。
あの夏に出会った本を生み出してくれた、倉橋由美子さんに感謝。
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