今日の帰りの電車にて。
降りた駅のホームで、隣の車両から降り立ったふたりが、喧嘩している模様。
周りは、みんな横目で見ながら通り過ぎて行くけれども・・・。

どうやら、痴漢騒ぎ。
女性が、男性の肩を引っつかんで、盛んに怒っている。
女性は、茶パツで割りと派手な感じで、言葉も蓮っ葉だし、とても勢いがあるんだけれど、独りだった。
彼女は細くて小柄で、しかし、とても気が強く見えた。
男性は、ちょっと変わった風貌で、年齢職業不詳、って感じだけど、こちらはずっと否定しているようだった。

見た感じ、どっちの言い分が正しいのかよくわからない。
でも、ふと思った。
仕事帰り、疲れていて眠くもあったし、早く帰りたかった私。
もし、同じ車両に乗り合わせて見てしまってたら、どうしているだろう?
見てしまっても、見てみぬフリしてるのかなあ。
そう思いながらも、駅の改札に向かった。
そうすると、学生風の男女が駅員さんにホームで起きている騒ぎを伝えていたようだった。
駅員さんとその男女は、ホームへ下りて行った。
彼らは、一連の目撃者なんだろうか?
そんなことを考えながら、家に帰り着いた。

「・・・Mの悲劇の初めの場面みたい」
なんて、改めて思ったけれど。
そういえば、昔。
電車の中で、痴漢を見てしまったことがある。
明らかに、その男は、前に立っていた女性を触っていた。
自分が触られたわけではなかったけれど、震えが走った。
どうしよう、勘違いだったら困るし、でも、これって触ってるよね?
混み合って偶然触ってる、っていうレベル超えてるよね?

その時、私が取った行動は、というと。
持っていた傘を、男の手が女性に触れているあたりに、わざとぶつけた。

・・・・でねえ、そのあたりからよく覚えてないんですね。
女性か男性か、どちらかだったか、気がついたらもう横にいなかったんです。
で、狐につままれた気分になった、っていう。
白昼夢でも見たような思いがしました。
ああいうのって、なんだろう。

今日のふたりは、どっちもなんだか、見かけでは誤解されそうなタイプだった。
例えば、自分が陪審員だったら、どっちの言い分を信用してしまうだろう?
人は見かけとか、言葉だけでは判断できないものだけれど。

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